サハラって、納得いかん名前やね(ザ・リング)

新人さんがいる。6月から同職の補助看として入ってこられた。唯一、女性で年下である。
ベテランの方より「あの子辞めるかもしれない」って言われたから、
ちょっと探りを入れてみたらほんとにそうっぽい事を言い始めた。
一番辞めたいって思ったきっかけは?って聞いたら「うーん、全部」って言った。
すると一緒に話を聞いてたおばちゃん(失礼。同時期に入った補助看)が
「やっぱ患者さんとゆっくり接せないっていうのもあるの?」と聞いてきた。
そう、うちの病棟の補助看は業務に終われ患者さんとゆっくり接せれる時間はないのだ。
去年までワーカーしてた時はめいっぱい患者さんと接してたから、淋しくて淋しくて。
ちなみにその「おばちゃん」は「介護するなら寝たきりが楽」って考えなんですが。
まぁそれはいいとして、その新人さんが「それもありますねー」って言ってたから
「私も去年は患者さん好きすぎて辞めれんかったですもん」と言った。
すると表情が明るくなり、「それ分かります!」と言ってくれた。
そう言ってくれた子初めてだったからすごく嬉しかった。「だよね!」って。
あーあ、こういう子がいっぱいいたらいいのに。職員全員患者心底ラブだったら
もっといい病院になると思うなぁー。モチベーションの違いか??



春で百歳になられた患者さんがいらっしゃる。ADLはほぼ自立。
就業時間が近づくと私の姿を探され、見つけられると手を合わせ
「年取ると油気のないけん、かゆみ止めを塗ってくれ」とお願いされる。
ここ半年近く、帰りがきにその患者さんに軟膏を塗布している。半分、勝手に…。
すると今日は訴えはあったものの、それから私が業務をこなしている間に
代わりにと時間に余裕があった看護士さんが塗ってあった。
その後、帰ろうかと詰め所に入ろうかとするとその百歳の患者さんが待ち伏せてあった。
「同じ薬を塗ってくれたとやろうか?あんたが塗ってくれた時はかゆみの止まるとに」
その一言にキュンときた。くどき文句のひとつだと思ってたのに、本気だったのね。
もーサービスしちゃうわ(軟膏を)!!て勢いで丁寧に丁寧に塗布した。
「あのね、魔法の手で“かゆみの止まりますように”ってお願いしながら塗りよるけん、
 かゆみの止まるとよ」って言ったら、「ほほ〜」と言ってあった。
何より嬉しいのは、塗布し終わって帰ろうとすると、
必ず「ありがとう。帰りは用心して」と言って下さる。
言い忘れられた時はわざわざ席を立ちあがり、言いに来て下さるのだ。
ありがとうはこっちだよ。いつもこちらからも「ありがとう」って返す。
ほんと辞められないなぁー。好きすぎます。癒し系ってこういうのかな。

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やってみたいんですけど!!!