RIVER

ムネリンが帰ってきたらしい。←ソフトバンクホークス
頑張れ頑張れムネリン。ドームのあの緑々しさが好きだ。


  • 世界

Yさんという男性の患者さんが目にいっぱい涙を溜めてあった。
どうかしたんですか?と尋ねると、
「かぁちゃんが死んだ。殺された。世の中には酷い奴がおる」と言われる。
かぁちゃんとは奥さんのこと。なにが聞こえたのか、なにが見えたのか
Yさんの世界の中で何が起こったのか私には分からない。
けどとにかくYさんは不安そうで、それからも辻褄の合わない話が続く。
とにかく「こちら」へ引き戻そうと思い、
「奥さんは亡くなってないですよ」「大丈夫」「心配ない」と言葉を並べるけど
Yさんは「本当にそうだろうか」と言われ、まだ不安顔。
「殺されたとか、そんな事件があったらテレビで言うでしょうが。
 なにもあってないよ。心配ならね、家に電話しましょう」
そう言って一緒に電話をしに行った。留守だった時の「やっぱりね」の反応が怖くて
「留守だとしても、出かけてあるって事があるから心配しないで下さいね」って釘打って
電話した。案の定留守だった。Yさんの不安な様子は隠せなかった。
「Yさん、○○さんはYさんの奥さんなんだから、なにかあったらYさんに連絡がくるでしょう。
 まだ何も連絡が来てないよ。奥さんはきっと大丈夫だよ」と精一杯で言うと
「そうだね。あんたの言う通りだ。あんたは賢いね。ありがとう」と言って頂き、
それからYさんは笑顔を取り戻された。



妄想とか、幻聴とかへの対応に慣れていない私。
精神科病院に勤めておきながら、精神科に配属されたことがないのだ。
妄想なんかは否定同感しちゃいけないって聞くから、対応に悩んだけど、
精神科の専属のOT子に「こういう場合どう対応するべきだったのかな」って聞いたら
それでよかったと思うよ、と言ってくれた。
あんたはやっぱ対応うまいよね、とまで言ってくれた。
でもきっとYさんだからそういう対応が出来たんだろうな。
いきなり精神科病棟にて妄想や幻聴の訴えがあっても、対応が出来ないだろうと思う。
やっぱり根っこは信頼関係。心底そう思わされた。
やっぱまだまだ勉強不足です。スキルも磨かねば。頑張れ自分。



聴くだけで 聴くだけで 突き刺さる詩と 枯れるまで 流れゆく 河



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